CX-5 ガソリンとディーゼル2

CX-5をガソリンモデルからディーゼルモデルに乗り換えて、半年近くが経とうとしています。

田舎に引っ越してくるまで車を持ったことがなく、車に金かけるやつはアホ、という信念すら持っていた私も、振り返ればこの四年間で車に400万円もかけてしまいました。

乗れればいい、と買った中古のイストが初代でしたが、これは2つの誤算から早々に手放すことになりました。
一つは、田舎暮らしでは想像以上に車の出番が多く、気に入った車でないと休日のたびにテンションが下がること。
二つ目は、家族が増え、メインの車としては容量不足を感じるようになったこと、です。

その時の買い替え候補は、僕の中ではセレナか、プレマシーか、の二択だったんですが、思いもよらぬ伏兵が、マツダで出会ったCX-5でした。

なによりも、そのカッチョイイとしか言いようのないフォルムに惹かれ、3列シートでなく、ドアもスライドでなく、子供の乗り降りがしにくく、図体がでかく、狭い道の多い近所の道路で取り回しが困難だとしても、一向に構わん!と、夫婦二人で結論を出したことを覚えています。

(というか妻はもともとミニバンが嫌いで、セレナに難色を示していました)

ここで迷ったのが、CX-5では切っても切り離せない問題

「ガソリンかディーゼルか問題」

です。

今や貯蓄も数億円を超え、株の暴落にも一喜一憂しなくなった私ですが、三年前はお金がありませんでした。
もともと予算二百万、で始まった車探しですから、とてもプラス38万円も出してディーゼルモデルは買えませんでした。

でも、あの時、ホントはディーゼルが欲しくて欲しくてたまらなかったんです。

マツダのCMを見るたびに、

街でディーゼルモデルを見るたびに、

会社で「やっぱりディーゼルですか?」と聞かれるたびに、

「いやいや、ガソリンモデル。つーかこれで性能的には十分だから(ぶるぶる)」

という言い訳を繰り返していました。

結局、これなんです。

ホントのホントの話、ディーゼルじゃないと運転がトロいなんてこともないし、38万出すんなら、その分オプションに金かけたほうがいい車になる気がします。

でも、結局心の問題なんです。

マツダが作った世界最高のエンジンに乗らなくて良いのか?

ディーゼルだったらどんなに気持ちよく走れたのか?

ディーゼルなら友達にも堂々と自慢できたのに…。

という後悔が、後々、澱のように溜まってきてしまうんです。

もちろん、最初からZoomZoomとか関係ねーし、見た目重視だし、実際スペック十分だし、と完全に満足しているなら別です。

でももしも、心の何処かで迷いがあるなら、


に乗ってください。

乗れば必ず分かります。

なぜこの車が選ばれたのか、走ることがどんなに楽しいことか、そして、車は単なる道具ではないんだ、ということが。

ただただ走りたい。

純粋にそう思える車は、そんなに多くはないと思います。