不適切会計による業績悪化

東芝の問題でよく言われていることに、

 
不適切会計により業績が悪化した
 
というものがあります。
 
しかしこれは全くの逆で、業績が悪化したから不適切会計、というか粉飾決算に手を出したわけです。
 
粉飾の手口は意外と古典的で、最も悪質であったのは在庫を子会社に押し込むという手口でした。これは本来、連結決算上は未実現利益として調整されるべきものでしたが、PC向けの部品は回転が早く、ほとんど在庫として残らないため重要性はない、という説明で監査上は済ませていたようです。
 
複式簿記という、人類が発明した最高のシステムにより、会計というのは案外嘘がつけません。利益をいじくっても、いじった利益は貸借対照表のどこかに、必ず痕跡を残します。で、そうなってくると、結局は粉飾をするためには棚卸資産あたりをいじくるしかなくなってくるわけですね。
完全に古典的な手法としては、ないはずの在庫をあることにする、在庫の価値を帳簿上高くしてしまう、などがあります。
しかしこの手法、一時的に資産が増えるため利益は上がりますが、この増えた在庫はいつか売上原価として費用計上されなければなりません。
そうなると、粉飾をやる会社というのは儲かっていませんから、次期の決算でこんな架空の原価を計上できませんから、また在庫を水増ししたりするわけです。
こうなるともう、やめられない。
麻薬と同じです。
 
アホですね、ははは
 
というかネタふるーと思ったんですが、ふと見たら途中まで下書き書いてたんで勿体無いから載せる。