残穢を読みました

先週の金曜日にインフルエンザになりました。
インフルエンザと診断されたのは、人生で初めてです。
最近会社で少しずつインフルが流行っていて、「いやー、俺も思い切ってインフルになって一週間くらい会社休みたいっすよ!メシウマメシウマ!」とか言っていたバチがあたったんでしょう。

ところでインフルも、最初の2日は高熱でのたうちまわりましたが、後半は鼻水が滝のように流れてくる以外は特に体調も悪くなく、随分と暇をしていました。
普段は休みの日だろうがなんだろうが、妻と子供に追い回される日々を送っている僕にとって、これは数年に一度訪れるビッグチャンスです。
これまで読もう読もうと思いつつ、時間が取れずに積読になっていた本を一気に読むことにしました。

その中の一冊が、


です。


物語は、昔児童向けのホラー小説を書いていたある作家のもとに、読者から実際の心霊現象の体験談が届くところから始まります。

体験談は、こんな話から始まります。

引っ越した先のマンションで夜中に仕事をしていると、背後の和室から「さっ」という、畳を箒で掃くような音がする、というのです…

ここから先のストーリーは本編を読んでもらいたいのですが、この本、もうとにかくひたすらに怖いです。

布団の中で寝る前に読み始めたのですが、深夜一時ころ、半分くらいまで読んだところで寝ようかと思い、スタンドの灯りを消そうとしました。

ところが、消せないのです。

怖くて。

暗くすると、和服を着たアレがああなってるんじゃないかと思うと、もう気が気じゃないのです。

で、なんとか思い切って電気を消したものの、寝返りをうって目を開けると、今度は押し入れのふすまがうっすら開いてるんですよ。

夜中のうっすら開いてる押し入れがまた怖くて、なんかよく分からない誰かが見てるような気がするんですよね。

閉めようかな、と思うんですけど、もう布団から出るのも怖いし、開いている押し入れも怖いしで、結局その夜は夜中三時まで震えてました。

ちなみに最終的には押し入れを閉めましたけど、その閉めてる時の「がー」って音がまた怖くて、このまま寝たら絶対金縛りにあうわ、とか思うとまた寝られなくなって、

仕方なく、

スマホでエロビデオ見てました。

怖い時はエロに限ります。

残穢 (新潮文庫)

残穢 (新潮文庫)